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7th | LIVE | LIVE | 企画盤 | SINGLE | SINGLE |
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SINGLE | SINGLE | SINGLE | |||
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1st ALBUM <Battalions Of Fear> | ||
(1)の安っぽいキーボードの脳天気なイントロには苦笑した思い出がある。だが続いて聴こえてきたのは、スピーディーなリフの欧州型パワーメタルであった。その(1)なんて良く出来た大作だと思う。彼らにしてはストレートなファストチューン(5)やこれまた大作の(7)も良い。 今思えば、当時のHELLOWEENには失われつつあったスラッシ―なリフやへたうまな(良い意味でのね!)ハンズィ・キアシュのヴォーカルが醸し出すアグレッシヴさに惹かれてたんだなあー。一緒に唄いたくなるようなサビメロも光っていた。(4)なんてサビの部分で“Halloween〜”なんて叫んじゃって、微笑ましい。 ちなみに(1)(8)(9)はJ.R.R.トールキンの『指輪物語』を題材にしており、バンドがファンタジーへの憧れがあるのも俺にとってはポイントが高かった。サウンド・プロダクションも現在からすれば軽いし、アレンジに詰めの甘さも残る。だけど、ドイツに住むメタル好きの青年4人が若さと情熱とメタルへの敬意を初めて形にした本作から全ては始まったのだ! アンドレ・オルブリッチのギターは当時からソロ・パート以外でもメロディを“歌って”いた。 (レヴュー作成2002年6月 ) |
2nd ALBUM <Follow The Blind> | ||
曲作りの焦点が絞られ、前作に比べると無駄な贅肉を削ぎ落としたとの感じが強い。良い意味でのB級臭さを残しながら、いわゆる HELLOWEEN型でもなく、スラッシュでもない独自のパワー・メタルが展開される。中でも、攻撃的なリフにコーラスが乗り、流れるようなギター・ソロが展開される疾走チューン(2)は名曲。攻撃的なリフと勇ましいコーラス、印象的なギター・フレーズの組み合わせがカッコイイ(3)(5)(6)やミドル・テンポの大作(4)、インストゥルメンタル(7)と佳曲揃いで、この作曲及びアレンジセンスは後に完全開花することになる。 今回は『指輪物語』はない。しかし、マイケル・ムアコックの『永遠の戦士』シリーズをテーマとした曲(3)(6)でヒロイック・ファンタジーを扱っている。(たまらんな〜!) ちなみに、カイ・ハンセンは(5)で はギター、(8)ではヴォーカルとギターで参加しており、前者では御馴染みのハンセン節を披露。ハンズィとカイのヴォーカルの掛け合いが面白い後者も当時は聴きまくったものだが、今聴くとそんなにたいした曲じゃないな・・・。 (9)は80年代初期に活躍したイギリスのDEMONのカヴァーで、BLIND GUARDIANはこの曲をキャッチ―なパワーメタルに仕上げており、これも必聴! (10)はBEACH BOYSのカヴァーで、途中からTHE BEATLESの“Long Tall Sally”へと移行していく。 (レヴュー作成2002年6月) |
3rd ALBUM <Tales From The Twilight World> | |||
サウンド・プロダクションが数段向上しており、ようやくやりたいことがきちんとした形で表現出来るようになった作品である。言うまでもなく、曲作りやアレンジの面でも成長が見られ、特にコーラス面のアレンジにおいてそれは顕著である。どの曲でも、一緒に唄いたくなるコーラス・パートと攻撃的でありながらメロディアスなアンドレのギター・ワークが冴えまくる。彼らの作品中、最も攻撃性とメロディがバランスのとれたパワー・メタルの名盤。 初めて聴いた時、冒頭のドラマティックなコーラスに鳥肌が立ったパワー・メタル・チューン(1)を筆頭に、、BLIND GUARDIAN流パワー・メタルが炸裂。激しく疾走しながらもコーラス・パートは勇ましく、それでいて甘くならない、この絶妙なバランスが彼らの持ち味! イントロのメロディが強烈で、複雑にそしてドラマティックに展開していく超名曲(6)ではアンドレの“歌う”ギター・ワークが全開であり、分厚いコーラスと共に聴き手を"Twilight Hall”へと誘う。(4)はタイトルのまんま、『指輪物語』です。アコースティックなバラッドは初の試みだが、雰囲気出ているんじゃないかと思う。このアコースティックなセンスも後の作品において完全に開花することになる。今回も現GAMMA RAYのカイ・ハンセンがゲスト参加しており、(6)でヴォーカル、(9)で御馴染み“ハンセン節”を披露している。(10)はボーナス・トラックでライヴ・ヴァージョン。 (1)(6)は俺にとって永遠の名曲であり続けるであろう。さあ、友よ、一緒に唄おう! (レヴュー作成2002年6月) |
4th ALBUM <Somewhere Far Beyond> | |||
(1)(2)を始めとして、テンポ・チェンジやクワイアをを上手に使いながら展開していくパワー・メタルにより磨きがかかっている。中でもスコティッシュ・バグパイプによるインストゥルメンタル(8)からドラマティックになだれ込んでいく大作(9)は最高の出来であろう。曲中にアイリッシュ・バグパイプによるパートが登場するこの曲を聴いていると、クワイアに乗って聴き手の感覚が“何処か彼方へ”現実逃避してしまう。 ユニークなリフとコーラスで疾走する(6)や、キャッチーなサビメロが印象的なミドル・テンポの(4)は新しい試みだが、こういった曲でもBLIND GUARDIAN印100%のドラマティックな名曲に仕上がっている。 (7)は前作収録の“Lord Of The Ring”の発展型とも言うべき曲で、アコースティックな前半とヘヴィな後半の二つのパートから成るドラマティクな大作。ちなみに後半ではJ.R.R.トールキンの『ホビットの冒険』(『指輪物語』の前説のような話)をテーマにしている。 (5)はカイ・ハンセン(GAMMA RAY)との共作(遂に!)で、もちろん“ハンセン節”も炸裂なのであった(しかも扱っているのはマイケル・ムアコックの『永遠の戦士』シリーズ最終章にあたる、『タネローンを求めて』と、ムアコック・ファンには嬉しい限り)。 (10)はQUEENのカヴァーで、まあ普通の出来かな。(11)は80年代初期に活躍した英国のSATANのカヴァーでこれが実にはまっている。以前のDEMONといい、New Wave Of British Heavy Metalのアーティストの曲って彼らが料理すると最高のHMチューンに生まれ変わる。(12)は(4)の別ヴァージョンで、よりドラマティックな雰囲気が出ている。(ちょっとキーボード・サウンドが安っぽい気もするが・・・)。 (レヴュー作成2002年6月) |
5th ALBUM <Imaginations From The Other Side> | |||
敢えて大作(1)を冒頭に持ってきたところに彼らの自信が伺える。もちろん従来通りの疾走パワーメタル・チューンも健在だが、(2)でのアコースティック・ギターや、(8)でのアイリッシュ風メロディの導入も実に効果的である。また、中世の雰囲気たっぷりのバラッド(3)や激しく、そして悲しい大仰な(5)で聴かれるハンズィの普通声も魅力的だ。(4)は彼らが追求してきた、クワイア多用型パワーメタルのひとつの完成形とも言うべき、優れた名曲でこの曲のクワイアのアレンジも見事としか、言いようがない。ハンズィ自ら“QUEENSRYCHE風”と語る、キャッチーでユニークな(7)は新境地。 アルバムリリース毎に確実に成長ぶりを見せている彼らであるが、ここに来て更にレヴェル・アップ。素晴らしい! (10)(11)は日本盤ボーナス・トラック。(10)は先行シングル『A Past And Future Secret』にも収録されていたURIAH HEEPのカヴァー。(11)は(4)のデモ・ヴァージョンで、歌詞が異なり、デモなので音質は悪いが、後にハンズィが語っているように、アレンジ自体はこちらの方がドラマティックか。 (レヴュー作成:2002年6月) |
6th ALBUM <Nightfall In Middle-Earth> | |||
本作より、ハンズィはヴォーカルに専念し、ベース・プレイヤーにはオリヴァ―・ホルツワースがゲストで迎えられている。プロデュースはバンド自身が行い、ミックスには前作をプロデュースしたフレミング・ラスムッセンの他にも、チャーリー・バウアーファインド、ピート・シルク(IRON SAVIOR)と何と3人も関わっている。 効果音やセリフを曲間に挟み、緩急をつけながら、ドラマティックに展開していく本作は音作りという点でも緻密である。しかし、ベースとなっている物語が暗く・悲壮に満ちているせいもあり、アルバムもメランコリックで、全体的に非常に濃い作品でもある。先行シングル(9)を始めとする(1)(13)(18)などのドラマティック・パワー・メタルやパワー・バラッドの(4)(11)、まさにエンディングにふさわしい劇的な(21)と、一曲一曲の質は高いので、聴きこむことで、どっぷりハマってしまう作品。原作を読めば、より感動出来ることだろう。 (23)(24)は日本盤ボーナス・トラック。コーラス部分を残したインストゥル・メンタル・ヴァージョンも興味深いが、敢えて入れる必要はなかったと思う。 (レヴュー作成:2002年6月) |
7th ALBUM <A Night At The Opera> | |||
彼らの持ち味であるクワイア・パートは増々多彩になり、誤解を恐れずに言えばクワイア・メロディは実にキャッチー! オーケストレイションとメロディにも磨きがかかり、同時にアグレッシヴさも保持している。隅々まで気を配った細かなアレンジにはただ、ただ脱帽。メタル・オペラとも言える大作(10)、ハードロック的なリフを刻むユニークな(4)、“Bright Eyes”の発展型(8)、ワーグナーのオペラを題材とした美しく、ドラマティックな中世風バラッド(5)と、かなりバラエティに富んだ内容であるが、全ての曲がBLIND GUARDIAN印200%。 (11)は日本盤ボーナス・トラックでシングル『And Then There Was Silence』のカップリング曲のアコースティック・ヴァージョン。もちろん、ヴォーカルも新たに録り直し、アレンジも変えている。元々バラッドなのだが、より悲哀感が増している。(これも最高のバラッド)。 「メタルは今でも革新的であることが出来る」、とはハンズィ談だが、それを見事に証明した名盤。 ただ、このジャケットは・・・・・・。インパクトはあるんだけど(笑)。 (レヴュー作成:2002年6月) |
LIVE ALBUM <Tokyo Tales> | ||
スタジオ作以上にパワフルかつアグレッシヴな演奏、そしてクワイア・パートを務めるのは我々ファン・・・と、BLIND GUARDIANのライヴが疑似体験できる。ファンの大合唱にバンドが合流してくる(4)のイントロなんて感動もの! それにしてもファンは良く歌います。ハンズィとの掛け合いも◎。大好きな“Somewhere Far Beyond”が収録されなかったのはちと悲しい・・・。 (11)は日本盤ボーナス・トラック。 (レヴュー作成:2002年6月) |
LIVE ALBUM <Live> | ||
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企画アルバム <The Forgotten Tales> | |||
(2)はBEACH BOYSのカヴァーで、彼らがこの曲をやるとは驚きだが、これが意外にも良い。 (3)はスパニッシュ風のギターが新鮮なアコースティックでの新録音。原曲とはだいぶ印象が変わるものの良い仕上がりを見せている。歌詞も一部違う。 (4)は『Tales From The Twilight World』収録曲の新録で、オリジナルよりもより深みのあるヴァージョンに生まれ変わっている。アレンジ的にはライヴ・ヴァージョンに近い。 (7)は『Imaginations From The Other Side』収録曲の新解釈。ピアノを加えたアコースティック・ヴァージョンで、シンプルなアレンジになることでより悲しみの満ちたドラマティックな曲になった。原曲のメロディが素晴らしければ、アコースティックにアレンジしても素晴らしくなるという証明である。 (8)は『Somewhere Far Beyond』収録曲の新録。当然ながら、より深みのある仕上がりになっている。 (9)は1995年デュッセルドルフでのライヴ。ファンなら周知の事実であるが、ライヴではこの曲のヴォーカル・パートは、殆ど全てがオーディエンスによって歌われる。こうして耳にしてみると感動である。“In The Forest”の部分しか演ってないのでどうせなら、“The Hobbit”まで演って欲しかった。 (12)マイク・オールドフィールドのカヴァーだが、曲調といい、歌詞のテーマといい見事にはまっていて、ファンなら必聴。 (13)は『Somewhere Far Beyond』収録曲の新たな焼き直しで、オーケストレイションによるクラシカルなインストゥルメンタル・ヴァージョンとして生まれ変わった。 (レヴュー作成:2002年6月) |
SINGLE <A Past And Future Secret> | |||
アーサー王伝説に基づく、中世の雰囲気たっぷりのバラッド(1)と大作(2)はアルバム収録。URIAH HEEPのカヴァー(3)も結局は日本盤ボーナス・トラックとしてアルバムのに収録されたので、未発表曲は(4)のみとなる。ようするに(1)のインストゥルメンタル・ヴァージョンになる訳だが、インストゥルメンタルとしても十分魅力的な曲であることを再確認した。 (レヴュー作成2002年6月) |
SINGLE <Bright Eyes> | |||
(1)はエディット・ヴァージョンで、ソロがカットされた分、よりキャッチーさが増した感じになっており、個人的にはこのヴァージョンの方が好き。(2)はエミルー・ハリスのカヴァーで、最初はポップで後半でHMなアレンジになっているのが面白い。(3)はDEEP PURPLEのカヴァーで、そつなくこなしている。選曲が渋い。 (4)(5)はデモ・ヴァージョンで、彼らの曲作りの過程を知る上では実に興味深い。歌詞もアルバム・ヴァージョンとは一部異なる。 (レヴュー作成:2002年6月) |
SINGLE <Mirror Mirror> | |||
(2)(3)は1995年デュッセルドルフでの生々しいライヴ。 (5)はJUDAS PRIESTのカヴァーで、『Tribute To Judas Priest〜 Legend Of Metal vol.2』にも提供。原曲の雰囲気を損なうことなく、忠実にカヴァーしている。 (レヴュー作成:2002年6月) |
SINGLE <And Then There Was Silence> | |||
(2)は『Nightfall In Middle-Earth』レコーディング時のアウト・テイクで、J.R.R.トールキンの『シルマリルの物語』の中のエピソードを題材とした、美しくも悲しいバラッド。彼らのバラッドの中では最高の出来だろう。個人的にはアルバムに収録されているアコースティック・ヴァージョンの方が好きだったのだが、改めて聴き直してみると、甲乙つけ難いものがある。 なお、本作にはCDエクストラとして、“Born In A Mourning Hall”のビデオ・クリップが収録されている。 (レヴュー作成:2002年6月) |
SINGLE <The Bard's Song(In The Forest)> | |||
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