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        IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE  
7th Live Live 企画盤 Single Single
A NIGHT AT THE OPERA        
Single Single Single DVD
 

1st ALBUM <Battalions Of Fear> 1988年
(1)Majesty
(2)Guardian Of The Blind
(3)Trial By The Archon
(4)Wizard’s Crown
(5)Run For The Night
(6)The Martyr
(7)Battalions Of Fear
(8)By The Gates Of Moria
(9)Gandalf’s Rebirth

Produced by Kalle Trapp

Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
75点
(1)の安っぽいキーボードの脳天気なイントロには苦笑した思い出がある。だが続いて聴こえてきたのは、スピーディーなリフの欧州型パワーメタルであった。その(1)なんて良く出来た大作だと思う。彼らにしてはストレートなファストチューン(5)やこれまた大作の(7)も良い。今思えば、当時のHELLOWEENには失われつつあったスラッシ―なリフやへたうまな(良い意味でのね!)ハンズィ・キアシュのヴォーカルが醸し出すアグレッシヴさに惹かれてたんだなあー。一緒に唄いたくなるようなサビメロも光っていた。(4)なんてサビの部分で、“Halloween〜”なんて叫んじゃって、微笑ましい。

 ちなみに(1)(8)(9)はJ.R.R.トールキンの『指輪物語』を題材にしており、バンドがファンタジーへの憧れがあるのも俺にとってはポイントが高かった。サウンド・プロダクションも現在からすれば軽いし、アレンジに詰めの甘さも残る。だが、ドイツに住むメタル好きの青年4人が若さと情熱とメタルへの敬意を初めて形にした本作から全ては始まったのだ! アンドレのギターは当時からソロ・パート以外でもメロディを“歌って”いた。 (レヴュー:2002年6月 )
2nd ALBUM <Follow The Blind> 1989年
(1)Inquisition
(2)Banish From Sanctuary
(3)Damned For All Time
(4)Follow The Blind
(5)Hall Of The King
(6)Fast To Madness
(7)Beyond The Ice
(8)Valhalla
(9)Don’t Break The Circle
(10)Barbara Ann

Produced by Kalle Trapp
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
80点
HELLOWEEN脱退直後のカイ・ハンセンがゲスト参加した((5)で はギター、(8)ではヴォーカルとギターで参加しており、前者では御馴染みのハンセン節を披露)ことでも話題になった第2作。もろファンタジーなジャケットに苦笑。曲作りの焦点が絞られ、前作に比べると無駄な贅肉を削ぎ落としたとの感じが強い。良い意味でのB級臭さを残しながら、いわゆる HELLOWEEN型でもなく、スラッシュでもない独自のパワー・メタルが展開される。中でも、攻撃的なリフにコーラスが乗り、流れるようなギター・ソロが展開される疾走チューン(2)は名曲。攻撃的なリフと勇ましいコーラス、印象的なギター・フレーズの組み合わせがカッコイイ(3)(5)(6)やミドル・テンポの大作(4)、インストゥルメンタル(7)と佳曲揃いで、この作曲及びアレンジセンスは後に完全開花することになる。今回は『指輪物語』はない。しかし、マイケル・ムアコックの『永遠の戦士』シリーズをテーマとした曲(3)(6)でヒロイック・ファンタジーを扱っている。(たまらんな〜!)

 (9)は80年代初期に活躍したイギリスのDEMONのカヴァーで、BLIND GUARDIANはこの曲をキャッチ―なパワーメタルに仕上げており、これも必聴! (10)はBEACH BOYSのカヴァーで、途中からTHE BEATLESの“Long Tall Sally”へと移行していく。
 (レヴュー作成:2002年6月
3rd ALBUM <Tales From The Twilight World> 1990年
(1)Traveler In Time
(2)Welcome To Dying
(3)Weird Dreams
(4)Lord Of The Rings
(5)Goodbye My Friend
(6)Lost In The Twilight Hall
(7)Tommyknockers
(8)Altair 4
(9)The Last Candle
(10)Run For The Night (live)

Produced by Kalle Trapp
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)

89点
『黄昏の国の物語』。アンドレアス・マーシャルのアート・ワークを見ながら本作を聴いていると、彼らのコーラスと共にファンタジーの世界へトリップしてしまう。サウンド・プロダクションが数段向上しており、ようやくやりたいことがきちんとした形で表現出来るようになった作品である。言うまでもなく、曲作りやアレンジの面でも成長が見られ、特にコーラス面のアレンジにおいてそれは顕著である。どの曲でも、一緒に唄いたくなるコーラス・パートと攻撃的でありながらメロディアスなアンドレのギター・ワークが冴えまくる、初期の傑作。

 初めて聴いた時、冒頭のドラマティックなコーラスに鳥肌が立ったパワー・メタル・チューン(1)を筆頭に、、BLIND GUARDIAN流パワー・メタルが炸裂。激しく疾走しながらもコーラス・パートは勇ましく、それでいて甘くならない、この絶妙なバランスが彼らの持ち味! イントロのメロディが強烈で、複雑にそしてドラマティックに展開していく超名曲(6)ではアンドレの“歌う”ギター・ワークが全開であり、分厚いコーラスと共に聴き手を"Twilight Hall”へと誘う。(4)はタイトルのまんま、『指輪物語』です。アコースティックなバラッドは初の試みだが、雰囲気出ているんじゃないかと思う。このアコースティックなセンスも後の作品において完全に開花することになる。今回も現GAMMA RAYのカイ・ハンセンがゲスト参加しており、(6)でヴォーカル、(9)で御馴染み“ハンセン節”を披露している。(10)はボーナス・トラックでライヴ・ヴァージョン。
 (1)(6)は俺にとって永遠の名曲であり続けるであろう。さあ、友よ、一緒に唄おう! (レヴュー:2002年6月)
4th ALBUM <Somewhere Far Beyond> 1992年
(1)Time What Is Time
(2)Journey Through The Dark
(3)Black Chamber
(4)Theatre Of Pain
(5)The Quest For Tanelorn
(6)Ashes To Ashes
(7)The Bard’s Song 
 (@)In The Forest 
 (A)The Hobbit
(8)The Piper’s Calling
(9)Somewhere Far Beyond
(10)Spread Your Wings
(11)Trial By Fire
(12)Theatre Of Pain (classic version)

Produced by Kalle Trapp
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
90点
(1)(2)を始めとして、テンポ・チェンジやクワイアをを上手に使いながら展開していくパワー・メタルにより磨きがかかっている。中でもスコティッシュ・バグパイプによるインストゥルメンタル(8)からドラマティックになだれ込んでいく大作(9)は最高の出来であろう。曲中にアイリッシュ・バグパイプによるパートが登場するこの曲を聴いていると、クワイアに乗って聴き手の感覚がアルバム・タイトル通り、“何処か彼方へ”現実逃避してしまう。ユニークなリフとコーラスで疾走する(6)や、キャッチーなサビメロが印象的なミドル・テンポの(4)は新しい試みだが、こういった曲でもBLIND GUARDIAN印100%のドラマティックな名曲に仕上がっている。(7)は前作収録の“Lord Of The Ring”の発展型とも言うべき曲で、アコースティックな前半とヘヴィな後半の二つのパートから成るドラマティクな大作。ちなみに後半ではJ.R.R.トールキンの『ホビットの冒険』(『指輪物語』の前説にあたる物語)をテーマにしている。(5)はカイ・ハンセン(GAMMA RAY)との共作(遂に!)で、もちろん“ハンセン節”も炸裂なのであった(しかも扱っているのはマイケル・ムアコックの『永遠の戦士』シリーズ最終章にあたる、『タネローンを求めて』と、ムアコック・ファンには嬉しい限り)。(10)はQUEENのカヴァーで、まあ普通の出来かな。(11)は80年代初期に活躍した英国のSATANのカヴァーでこれが実にはまっている。以前のDEMONといい、New Wave Of British Heavy Metalのアーティストの曲って彼らが料理すると最高のHMチューンに生まれ変わる。(12)は(4)の別ヴァージョンで、よりドラマティックな雰囲気が出ている。(ちょっとキーボード・サウンドが安っぽい気もするが・・・)。 (レヴュー:2002年6月)
5th ALBUM <Imaginations From The Other Side> 1995年
(1)Imaginations From The Other Side
(2)I’m Alive
(3)A Past And Future Secret
(4)The Script For My Requiem
(5)Mordred’s Song
(6)Born In A Mourning Hall
(7)Bright Eyes
(8)Another Holly War
(9)And The Story Ends
(10)The Wizard
(11)The Script For My Requiem(extended demo version)

Produced by Flemming Rasmussen
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
97点
曲のクオリティといい、アレンジといい、演奏力(トーマスのドラミングに注目!)といい、曲順といい、過去最高の出来。プロデューサーにフレミング・ラスムッセンを迎えた本作はサウンド・クオリティという点でも過去最高。加えて、アンドレアス・マーシャルのアート・ワークも過去最高の出来。アンドレのギターも歌いまくり、泣きまくりなのであった。まさに、完璧な作品。

 敢えて大作(1)を冒頭に持ってきたところに彼らの自信が伺える。もちろん従来通りの疾走パワーメタル・チューンも健在だが、(2)でのアコースティック・ギターや、(8)でのアイリッシュ風メロディの導入も実に効果的である。また、中世の雰囲気たっぷりのバラッド(3)や激しく、そして悲しい大仰な(5)で聴かれるハンズィの普通声も魅力的だ。(4)は彼らが追求してきた、クワイア多用型パワーメタルのひとつの完成形とも言うべき、優れた名曲でこの曲のクワイアのアレンジも見事としか、言いようがない。ハンズィ自ら“QUEENSRYCHE風”と語る、キャッチーでユニークな(7)は新境地。

 (10)(11)は日本盤ボーナス・トラック。(10)は先行シングル『A Past And Future Secret』にも収録されていたURIAH HEEPのカヴァー。(11)は(4)のデモ・ヴァージョンで、歌詞が異なり、デモなので音質は悪いが、後にハンズィが語っているように、アレンジ自体はこちらの方がドラマティックか。 (レヴュー:2002年6月)

6th ALBUM <Nightfall In Middle-Earth> 1998年
(1)War Of Wrath
(2)Into The Storm
(3)Lammoth
(4)Nightfall
(5)The Minstrel
(6)The Curse Of Feanor
(7)Captured
(8)Blood Tears
(9)Mirror Mirror
(10)Face The Truth
(11)Noldor (Dead Winter Reigns)
(12)Battle Of Sudden Flame
(13)Time Stands Still (At The Iron Hill)
(14)The Dark Elf
(15)Thorn
(16)The Eldar
(17)Nom The Wise
(18)When Sorrow Sang
(19)Out On The Water
(20)The Steadfast
(21)A Dark Passage
(22)Final Chapter (Thus Ends...)
(23)Nightfall (orchestra version)
(24)A Dark Passage (instrumental)

Produced by BLIND GUARDIAN
Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
89点
J.R.R.トールキンの『シルマリルの物語』(『指輪物語』に先立つ物語で、唯一神エルの天地創造と、大宝玉“シルマリル”をめぐる争いを描いている。)をベースにした、コンセプト・アルバム。本作より、ハンズィはヴォーカルに専念し、ベース・プレイヤーにはオリヴァ―・ホルツワースがゲストで迎えられている。プロデュースはバンド自身が行い、ミックスには前作をプロデュースしたフレミング・ラスムッセンの他にも、チャーリー・バウアーファインド、ピート・シルク(IRON SAVIOR)と何と3人も関わっている。

 効果音やセリフを曲間に挟み、緩急をつけながら、ドラマティックに展開していく本作は音作りという点でも緻密である。しかし、ベースとなっている物語が暗く・悲壮に満ちているせいもあり、アルバムもメランコリックで、全体的に非常に濃い作品でもある。先行シングル(9)を始めとする(1)(13)(18)などのドラマティック・パワー・メタルやパワー・バラッドの(4)(11)、まさにエンディングにふさわしい劇的な(21)と、一曲一曲の質は高いので、聴きこむことで、どっぷりハマってしまう作品。原作を読めば、より感動出来ることだろう。

 (23)(24)は日本盤ボーナス・トラック。コーラス部分を残したインストゥル・メンタル・ヴァージョンも興味深いが、敢えて入れる必要はなかったと思う。 (レヴュー:2002年6月)

7th ALBUM <A Night At The Opera> 2002年
(1)Precious Jerusalem
(2)Battlefield
(3)Under The Ice
(4)Sadly Sings Destiny
(5)The Maiden And The Minstrel Knight
(6)Wait For An Answer
(7)The Soulforged
(8)Age Of False Innocence
(9)Punishment Divine
(10)And Then There Was Silence
(11)Harvest Of Sorrow (acoustic version)

Produced by Charlie Bauerfeind
Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
93点
前作から約4年振りの作品。コンセプト・アルバムという制約が無い分、より自由な発想で臨むことが出来たのだろう。一曲一曲の完成度が半端じゃない! 時間をかければいいってもんじゃないが、彼らの場合はその苦労が見事な結晶となって曲に反映されており、すでに確立された個性を更に突き詰める姿勢が素晴らしい。

 彼らの持ち味であるクワイア・パートは増々多彩になり、誤解を恐れずに言えばクワイア・メロディは実にキャッチー! オーケストレイションとメロディにも磨きがかかり、同時にアグレッシヴさも保持している。隅々まで気を配った細かなアレンジにはただ、ただ脱帽。メタル・オペラとも言える大作(10)、ハードロック的なリフを刻むユニークな(4)、“Bright Eyes”の発展型(8)、ワーグナーのオペラを題材とした美しく、ドラマティックな中世風バラッド(5)と、かなりバラエティに富んだ内容であるが、全ての曲がBLIND GUARDIAN印200%。

 (11)は日本盤ボーナス・トラックでシングル『And Then There Was Silence』のカップリング曲のアコースティック・ヴァージョン。もちろん、ヴォーカルも新たに録り直し、アレンジも変えている。元々バラッドなのだが、より悲哀感が増している。(これも最高のバラッド)。 「メタルは今でも革新的であることが出来る」、とはハンズィ談だが、それを見事に証明した名盤。
 ただ、このジャケットは・・・・・・。インパクトはあるんだけど(笑)。 (レヴュー:2002年6月)
LIVE ALBUM <Tokyo Tales> 1993年
(1)Inquisition
(2)Banish From Sanctuary
(3)Journey Through The Dark
(4)Traveler In Time
(5)The Quest For Tanelorn
(6)Goodbye My Friend
(7)Time What Is Time
(8)Majesty
(9)Valhalla
(10)Welcome To Dying
(11)Lord Of The Rings
(12)Lost In The Twilight Hall
(13)Barbara Ann

Produced by Kalle Trapp
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
80点
1992年の初来日公演(12月4日:新宿厚生年金会館、12月6日:NHKホール)を収録。スタジオ作以上にパワフルかつアグレッシヴな演奏、そしてクワイア・パートを務めるのは我々ファン・・・と、BLIND GUARDIANのライヴが疑似体験できる。ファンの大合唱にバンドが合流してくる(4)のイントロなんて感動もの! それにしてもファンは良く歌います。ハンズィとの掛け合いも◎。大好きな“Somewhere Far Beyond”が収録されなかったのはちと悲しい・・・。(11)は日本盤ボーナス・トラック。 (レヴュー:2002年6月) 
LIVE ALBUM <Live> 2003年
Disc 1
(1)War Of Wrath
(2)Into The Storm
(3)Welcome To Dying
(4)Nightfall
(5)The Scripit For My Requiem
(6)Harvest Of Sorrow
(7)The Soulforged
(8)Valhalla
(9)Majesty
(10)Mordred's Song
(11)Born In A Mourning Hall

Disc 2
(1)Under The Ice
(2)Bright Eyes
(3)Punishment Divine
(4)The Bard's Song -In The Forest
(5)Imaginations From The Other Side
(6)Lost In The Twilight Hall
(7)A Past And Future Secret
(8)Time Stands Still (At The Iron Hill)
(9)Journey Through The Dark
(10)Lord Of The Rings
(11)Mirror Mirror
Mixed by Charlie Bauerfeind
Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
95点
2002年から2003年にかけて行われたワールド・ツアーを収録した2枚組ライヴ・アルバム。最近の彼らのスタジオ作品は徹底的に作りこまれていく感じだが、ここで聴けるのはまさにHeavy Metalのライヴ。重厚で臨場感溢れると同時に繊細さも大切にした音作り、見事な演奏、観客によるクワイアの渦・・・! 楽曲が強烈なイマジネーションをかき立てていく。怒涛の如き観客の歌声や歓声にもヨーロッパでの凄まじい人気振りがうかがえる。このクオリティの高さは尋常じゃない! 疾走感溢れるパワー・メタルから憂いのあるバラードまで、新旧の作品からバランス良く選曲されており、彼らがいかに優れた楽曲を作り出してきたかを改めて実感。個人的にはアンドレの “歌う”ギター・ワークに酔いしれた。  (レヴュー:2005年2月)
企画盤 <The Forgotten Tales> 1996年
1)Mr.Sandman
(2)Surfin’ USA
(3)Bright Eyes
(4)Lord Of The Rings
(5)The Wizard
(6)Spread Your Wings
(7)Mordred’s Song
(8)Black Chamber
(9)The Bard’s Song(live)
(10)Barbara Ann/Long Tall Sally
(11)A Past And Future Secret
(12)To France
(13)Theatre Of Pain

Produced by
Piet Sielck and BLIND GUARDIAN
except
(1)(5)(11)by Flemming Rasmussen
(6)(10)by Kalle Trapp

Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
78点
カヴァーや別ヴァージョンを含む企画盤。(1)(5)(6)(10)(11)は既発曲。
(2)はBEACH BOYSのカヴァーで、彼らがこの曲をやるとは驚きだが、これが意外にも良い。(3)はスパニッシュ風のギターが新鮮なアコースティックでの新録音。原曲とはだいぶ印象が変わるものの良い仕上がりを見せている。歌詞も一部違う。(4)は『Tales From The Twilight World』収録曲の新録で、オリジナルよりもより深みのあるヴァージョンに生まれ変わっている。アレンジ的にはライヴ・ヴァージョンに近い。(7)は『Imaginations From The Other Side』収録曲の新解釈。ピアノを加えたアコースティック・ヴァージョンで、シンプルなアレンジになることでより悲しみの満ちたドラマティックな曲になった。原曲のメロディが素晴らしければ、アコースティックにアレンジしても素晴らしくなるという証明である。(8)は『Somewhere Far Beyond』収録曲の新録。当然ながら、より深みのある仕上がりになっている。(9)は1995年デュッセルドルフでのライヴ。ファンなら周知の事実であるが、ライヴではこの曲のヴォーカル・パートは、殆ど全てがオーディエンスによって歌われる。こうして耳にしてみると感動である。“In The Forest”の部分しか演ってないのでどうせなら、“The Hobbit”まで演って欲しかった。(12)マイク・オールドフィールドのカヴァーだが、曲調といい、歌詞のテーマといい見事にはまっていて、ファンなら必聴。(13)は『Somewhere Far Beyond』収録曲の新たな焼き直しで、オーケストレイションによるクラシカルなインストゥルメンタル・ヴァージョンとして生まれ変わった。 (レヴュー:2002年6月) 
SINGLE <A Past And Future Secret> 1995年
(1)A Past And Future Secret
(2)Imaginations From The Other Side
(3)The Wizard
(4)A Past And Future Secret (orchestra mix)

Produced by Flemming Rasmussen
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
70点
アルバム『Imaginations From The Other Side』からの先行シングル。アーサー王伝説に基づく、中世の雰囲気たっぷりのバラッド(1)と大作(2)はアルバム収録。URIAH HEEPのカヴァー(3)も結局は日本盤ボーナス・トラックとしてアルバムのに収録されたので、未発表曲は(4)のみとなる。ようするに(1)のインストゥルメンタル・ヴァージョンになる訳だが、インストゥルメンタルとしても十分魅力的な曲であることを再確認した。 (レヴュー:2002年6月) 
SINGLE <Bright Eyes> 1996年
(1)Bright Eyes (edit version)
(2)Mister Sandman
(3)Halleluja
(4)Imaginations From The Other Side
(extended demo version)
(5)A Past And Future Secret (extended demo version)

Produced by Flemming Rasmussen and BLIND GUARDIAN
Hansi Kursch(vo、b)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
75点
『Imaginations From The Other Side』からのセカンド・シングル。(1)はエディット・ヴァージョンで、ソロがカットされた分、よりキャッチーさが増した感じになっており、個人的にはこのヴァージョンの方が好き。(2)はエミルー・ハリスのカヴァーで、最初はポップで後半でHMなアレンジになっているのが面白い。(3)はDEEP PURPLEのカヴァーで、そつなくこなしている。選曲が渋い。(4)(5)はデモ・ヴァージョンで、彼らの曲作りの過程を知る上では実に興味深い。歌詞もアルバム・ヴァージョンとは一部異なる。(レヴュー:2002年6月)
SINGLE <Mirror Mirror> 1998年
(1)Mirror Mirror
(2)And The Story Ends (live)
(3)Imaginations From The Other Side (live)
(4)Beyond The Realms Of Death

Produced by BLING GUARDIAN
Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
80点
アイリッシュ・フレーバーたっぷりに疾走するドラマティックなパワー・メタルの名曲(1)をリーダー・トラックとする、『Nightfall In Middle-Earth』からの先行シングル。(2)(3)は1995年デュッセルドルフでの生々しいライヴ。(5)はJUDAS PRIESTのカヴァーで、『Tribute To Judas Priest〜 Legend Of Metal vol.2』にも提供。原曲の雰囲気を損なうことなく、忠実にカヴァーしている。 (レヴュー:2002年6月)
SINGLE <And Then There Was Silence> 2002年
1)And Then There Was Silence
(2)Harvest Of Sorrow

Produced by Charlie Bauerfeind

Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
83点
『A Night At The Opera』からの先行シングル。なんと、14分を超える大作。トロイア戦争を題材にしたこの曲は、まるで映画を観ているかのように、壮大でドラマティック。BLIND GUARDIANのこれまでの集大成とも言うべき曲で、最初から最後まで一気に聴かせる。洪水のように押し寄せるクワイアが凄まじく、これでもかと言うほどに大仰だ。 これだけ複雑で音数が多いながらも、きちんとサウンドをまとめ上げたチャーリー・バウアーファインドの手腕にはただ、ただ脱帽。

 (2)は『Nightfall In Middle-Earth』レコーディング時のアウト・テイクで、J.R.R.トールキンの『シルマリルの物語』の中のエピソードを題材とした、美しくも悲しいバラッド。彼らのバラッドの中では最高の出来だろう。個人的にはアルバムに収録されているアコースティック・ヴァージョンの方が好きだったのだが、改めて聴き直してみると、甲乙つけ難いものがある。なお、本作にはCDエクストラとして、“Born In A Mourning Hall”のビデオ・クリップが収録されている。 (レヴュー:2002年6月)

SINGLE <The Bard's Song (In The Forest)> 2003年 輸入盤
The Bard's song (in the forest)
1.New Studio Version
2.Live - Milano, October 10, 2002
3.Live - Munich, May 5, 2002
4.Live - Madrid, June 4, 2002
―Enhanced Part―
5.The Bard's song (in the forest) (Live - Stuttgart, May 6, 2002)
 


Produced by Charlie Bauerfeind
Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
73点
『Somewhere Far Beyond』収録の壮大で勇ましくもあるサビが特徴のバラッドで、ライヴでも殆どのパートをファンが歌ってしまうほどの人気曲 “The Bard's Song (In The Forest)”の新録。サウンド・プロダクションの向上とバンドの、より繊細な表現力をもって新たな生命を吹き込まれた。 カップリング曲は何と、そのライヴ・ヴァージョンがエンハンスト・パートも合わせて4つのヴァージョンで収録されているという、何ともマニアックな作品である。どの会場もファンの熱唱振りが凄まじい。 (レヴュー:2005年2月)
DVD <Imaginations Through The Looking Glass> 2004年
Disc 1
(1)War Of Wrath
(2)Time Stands Still (At The Iron Hill)
(3)Banished From Sanctuary
(4)Nightfall
(5)The Scripit For My Requiem
(6)Valhalla
(7)A Past And Future Secret
(8)Punishment Divine
(9)Mordred's Song
(10)The Last Candle
(11)Bright Eyes
(12)Lord Of The Rings
(13)I'm Alive
(14)Another Holy War
(15)And Then There Was Silence
(16)Somewhere Far Beyond
(17)The Bard's Song -In The Forest
(18)Imaginations From The Other Side
(19)And The Story Ends
(20)Mirror Mirror

Disc 2
Interview with B.G.
Backstage Scenes Of The A Night At The Opera Tour'02
Slideshow
The Making Of The B.G. Festival Coburg 2003
Bonus Songs
(1)Majesty
(2)Into The Storm
(3)Welcome To Dying
(4)Lost In The Twilight Hall

Hansi Kursch(vo)、Andre Olbrich(g)、Marcus Siepen(g)、
Thomas Stauch(ds)
98点
2003年6月13日、14日の2日間、南ドイツのコーブルク市にて行われた、『Blind Guardian Open Air』フェスティバルの模様を伝える作品。演奏曲目については事前にオフィシャル・サイトを通じてファン投票を呼びかけ、人気度を考慮して演奏曲目を決定。(3)(10)(13)(14)(15)(16)(19)のように、2枚組ライヴCD『Live』には収録されなかった(と言うか、そのツアーでは演らなかった)名曲も多数収録。欧州では最高峰の人気を誇るパワー・メタル・バンドの雄姿を見よ! 彼らがいかに綿密な計画を立てていたか、その徹底振りはDisc2のインタヴューにおいても語られるが、ライティングやパイロを含めたステージ・プロダクションはこの上なく素晴らしく、楽曲との強烈な相乗効果を生み出し、観衆のイマジネーションをファンタジックな中世欧州へと誘う。特に “A Past And Future Secret”の時間差で灯っていくかがり火の幻想的なことと言ったら! ファンは絶対に観るべき作品。『指輪物語』をテーマとしたパッケージ・アートワークも凝っている。 (レヴュー:2005年2月)