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ゆきとどいた教育実現をもとめる県民アピール

〜すべての学級を30人以下に〜

30人以下学級をめざす奈良県連絡会

子どもたちのために、もっとも必要とされている教育改革

 子どもたちの笑顔は、いつの時代にあっても、私たちの未来の象徴です。しかし、その笑顔がくもらされています。いじめや学級崩壊、児童虐待、学力低下、受験競争、少年事件の続発などが毎日のように報道され、今、子どもと教育をめぐる状況は、きわめて深刻な事態といわざるをえません。そんな中で奈良県は、校内暴力発生率が全国ワースト1(2年連続)、不登校児童・生徒出現率も全国ワースト9であるという調査結果が発表されました。子どもたちの悲鳴が聞こえてきそうです。また、少子化率全国ワースト3という調査結果から、大人たちも子育てに対する大きな不安を抱えていることがわかります。

 こうした子どもの発達の危機と子育て不安の中、希望を育む教育を実現することが切実に求められています。とりわけ、学校を子どもたちの学ぶよろこびと笑顔のあふれる居場所としていくことが必要です。そのための最低限の条件整備として、30人以下学級を実現することは、子どもと保護者・教職員共通の願いであり、今や国民世論となっています。先行して少人数学級を実施した自治体の現場からは、「不登校が減った」「学習に集中している」「友だちが増えた」(山形県教委アンケート結果)など成果がはっきりと表れていると報告されています。

全国に広がる少人数学級 遅れをとる奈良県

 国が財政上の理由からいまだに30人以下学級を実施しない中、実施を求める国民世論を背に、全国の自治体が、独自の努力で部分的な実施に踏み出しはじめています。そして、様々な条件つきながら、毎年実施自治体や実施学年が拡大しています。しかし、独自の予算を組んでいる自治体は、まだ20府県にすぎません。

 奈良では、2004年度より、(教科指導の)少人数指導のための加配教員を、学校の希望により少人数学級編成のため使用してもよいとする規制緩和の措置を適用し、小中学校86学級で少人数学級を実施しました。しかし、県独自の予算は組まれず、いまだに全体の約52.6%(4234学級中2229学級)の学級が、31人以上ののままという教育的不平等が起こっています。

少子化の今こそ実現のチャンス

 先進国では、もはや30人以下学級は当たり前となっており、OECDの調査によると、日本の学級平均人数は、加盟30ヶ国中、ワースト2であり、国内総生産(GDP)に占める教育への公的支出割合は、ワースト1であることがわかりました。

 国や自治体の財政難は深刻さを増していますが、未来を担う子どもたちの健やかな成長のための教育予算の増額は、国民共通の願いです。少子化により児童・生徒数が減少している今こそ、実現のチャンスであるともいえます。

 全国でそして奈良で、様々な努力により少人数学級実施のとりくみが始まっている今、子どもの幸せを願うすべての人たちの力を合わせて、この流れをさらに推し進め、すべての子どもたちに30人以下学級を実現し、ゆきとどいた教育を保障しましょう。

2004年10月10日

呼びかけ人代表

 
大久保 哲夫 (奈良教育大学名誉教授)

藤田 滋 (弁護士、子どもの権利委員会座長)

山田 昇 (奈良女子大学名誉教授)

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主な賛同者
(2004.11.12現在)
敬称略 あいうえお順

生田 周二
(奈良教育大学教授)

市川 篤
(医師)

井深 雄二
(奈良教育大学教授)

岡本 定男
(奈良教育大学教授)

岡本 胤継
(NPO法人総合教育研究所 理事長)

奧村 志迪
(全国特殊学級設置学校長協会顧問)

片岡 弘勝
(奈良教育大学助教授)

桂 良太郎
(奈良大学教授 奈良の福祉を考える会代表)

工藤 良任
(般若寺住職)

越野 和之
(奈良教育大学講師)

今 正秀
(奈良教育大学助教授)

園部 勝章
(奈良県教育サークル連絡協議会代表)

坪井 裕志
(医師)

仲川 順子
(ならNPOプラザ代表)

中塚 明
(奈良女子大学名誉教授)

馬場 淳
(歯科医師 奈良県社会保障推進協議会会長)

比嘉 昇
(NPO法人夢街道・国際交流子ども館代表)

藤森 善正
(全国障害者問題研究会奈良支部長)

正木 健雄
(日本体育大学名誉教授
日本子どもを守る会副会長)

増山 均
(早稲田大学教授
日本子どもを守る会副会長)

宮崎 洋
(元校長)

向平 達雄
(元校長)

矢追 武
(元奈良教育大学付属小学校副校長)