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SINGLE | |||||
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1st ALBUM <Black Earth> | ||
彼らの生み出すサウンドは“曲の始めから終わりまでメロディが流れ続け、デス的要素はヴォーカルのみ”という所謂メロディック・デス・メタルとは違う。曲の随所に強力なメロディを効果的に配置しているとはいえ、基本はあくまでもブルータルでエクストリームなHMである。 凄まじい疾走リフに続いて泣きたくなるようなメロディが炸裂する(1)はこのバンドの本質が具現化された名曲である。間髪を入れずに凄まじい破壊力のリフで雪崩れ込んでくる(2)、リフが意外とキャッチ―(とは言っても充分ブルータルではあるが)(3)、攻撃的なリフがダイナミズムに展開し、中間部では叙情的ツイン・リードが奏でられる(4)を始めとしてどの曲にも美味しいリフとメロディが満載の「これぞHM!」な作品である。ヨハンのヴォーカルは咆哮型でそれ程デス色は強くはないがかえってそれがいいのかも知れない。特筆すべきはマイケル&クリスの二人のギターワークである。叙情的なフレーズをここぞとばかりに炸裂させる。そのセンスといい、構成力といい見事としか言いようがない。マイケルの才能はCARCASSで証明済みだが弟もこれほどの才能の持ち主とは・・・! なお、(10)(11)は日本盤ボーナストラックであり、後者はIRON MAIDENのカヴァーである。 超名曲(9)のコーラスに入る前の部分で奏でられるギター・メロディはいつ聴いても胸がしめつけられる。 (レヴュー作成2001年6月) |
2nd ALBUM <Stigmata> | ||
本作ではヨハンがヴォーカルに専念し、新たなリズム隊としてマーティン・ベンソン(b)、ピーター・ウィルドア―(ds)が迎えられた(この二人はクリスのプロジェクトARMAGEDDONのデヴュー作「Crossing The Rubicon」にも参加。現在ピーターはDARKANE、MAJESTICで活躍中)。しかし本作のレコーディング終了後にピーターは脱退。ダニエル・アーランドソンが復帰する形となった((1)(9)はダニエル復帰に伴い急遽追加レコーディングされた激烈疾走チューン。この2曲でダニエルは凄まじいドラミングを披露)。 ブルータルに疾走する(1)、美しいツインギターの調べ(2)から激烈に疾走する(3)への劇的な流れ、ダークな中にも美しさを伴いリリカルに展開するドラマティックな大作(4)、コーラスがキャッチ―な(5)を始めとしてどの曲にも必ず聴き所がある。 複雑に展開していく大作もあり、前作と比べるとかなり実験的な箇所も見られるアルバムである。アレンジにも相当気を使っていると思われるがそれでもブルータルさを全然失っていないのは流石。 勿論、アモット兄弟の奏でるメロディは相変わらず天下一品であり、時に激しく、時に切なく、叙情タップリに聴き手の心情を揺さぶる。大作(12)のエンディングはまさに泣きの真髄である。 (7)(9)(10)は日本盤ボーナストラック。 (レヴュー作成2001年6月) |
3rd ALBUM <Burning Bridges> | |||
リフがカッコよく、特に中間部でのアモット兄弟によるギターの掛け合いがスリリングな(1)、続く(2)も出だしからクールなリフでカッコイイ! とにかく、これぞHeavy Metal(以下HMと略)の醍醐味ともいうべきリフが満載のアルバムなのだ。疾走〜メジャーキーに展開していき、ソロの部分では「これでもか!」というくらいに泣きまくる新機軸(4)などを聴くと「生きてて良かった〜」と感慨に耽ること間違いなし! 泣きのメロディを奏でながら終わるHM(5)、哀愁のメロディと疾走リフのHM(7)、暗く重く沈み込みながらも美しい(8)。どの曲もイントロのリフで聴き手の心を鷲掴みし、その期待は裏切られることはなく満足感を与えてくれること必至である。マイケルのもう一つのバンド、SPIRITUAL BEGGARSのペル・ヴィバリがキーボード・パートで参加。 (9)(10)は日本盤ボーナストラックである。前者は同郷のHRバンドEURUPEのカヴァーで激烈ヴァージョンに仕上がっている。後者はデヴュー作に収録されていた、超名曲の再録ヴァージョンであり、兄弟のギターバトルを経てあのツイン・リードに移行してエンディングを迎えるという、よりスリリングな仕上がりになっている。必聴!! (レヴュー作成2001年6月) |
4th ALBUM <Wages Of Sin> | |||
とにかく、(1)を聴いてみて欲しい。闇の世界に引き連り込まんとする、その強力なデス・ヴォイス・・・! 終始キャッチ―なリフが流れ、中間のソロではアモット印120%の泣きのフレーズが炸裂する(2)、へヴィ、かつ重厚にリフが展開、中間部でこれまた切ないメロディで胸がしめつけられてしまう(3)、緊迫したリフで幕を明け、重厚なリフで突き進み、一転してギター・ハーモニーが舞う(4)、と名曲が続く。ドゥーミーな(5)(9)でも飽きさせることなく聴かせてしまうアレンジのカッコよさはSPIRITUAL BEGGARSに通ずるものがある。(8)なんて激烈スラッシュが展開!エンディングは美しいインスト(10)からHM(11)へとつながるドラマティックな構成。 はー、それにしても音がええわ。本作では MACHINE HEAD、NEVERMORE等でいい仕事をしてるアンディ・スニ―プがミキシングを担当。重厚かつ、各楽器の音の分離の良いサウンドに仕上がっている。アモット兄弟の多彩(多才?)なギター・ワークについては言うまでもないが、楽曲やサウンドのへヴィさが増せば増す程、彼らの作り出すリフには伝統的なHMからの影響をよりいっそうに感じることが出来る。うねうねかつバキバキに展開するシャーリーのベースライン、より手数の増えたダニエルのドラミングがメタル耳に心地良い。強力なデスヴォイスの持ち主アンジェラを迎えてますます攻撃力がアップしたARCH ENEMY、この編成でのライヴを早く観たいぞ! ちなみに前作に引き続き、本作でもペル・ヴィバリがキーボード・パートで参加、楽曲に深みをつけている。 (レヴュー作成2001年6月) |
5th ALBUM <> | |||
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LIVE ALBUM <Burning Japan Live 1999> | |||
全11曲と、少々物足りないが、彼らのライヴ・パフォーマンスの魅力が充分に伝わってくる。名曲中の名曲である“Bury Me An Angel”や“Fields Of Desolation”が収録されていないのには不満の向きもあるだろうが、(1)(2)(3)(6)(7)(11)などの名曲が早くもライヴ音源で聴くことが出来るのは嬉しい限り。特に録音状態が素晴らしく、音の分離も良く、生々しいサウンドに仕上がっている。ヨハンのアグレッシヴな咆哮、重厚に響くリズム隊、縦横無尽に舞うアモット兄弟のギター・ワークが渾然一体となって襲いかかってくる。ああ、早くフルレンスのライヴ盤、もしくはライヴ・ヴィデオをリリースして欲しい。泣きのエンディングがカットされた(9)には不満。 (レヴュー作成2001年6月) |
SINGLE <Burning Angel> | |||
このCDにはエンハンスト仕様で名曲“Ravenous”のヴィデオ・クリップが収録されている。アグレッシヴに動くアンジェラ嬢を見ても、あの獰猛なヴォイスと彼女が未だにイコールにならない俺であった・・・。ライヴを見逃したのが悔やまれる。 (レヴュー作成2002年6月) |