2011年　ナイジェリアで暴動

　ナイジェリアで、2011年4月16日に行われた大統領選挙の結果、18日に現職のグッドラック・ジョナサン氏の当選が発表された。
　グッドラック・ジョナサン氏は南部の産油地域ニジェールデルタの出身であるが、北部出身のムハンマド・ブハリ元最高軍事評議会議長が最有力の対抗馬とされていた。落選したムハンマド・ブハリ氏を支持する住民らが、票が操作されたとして、ナイジェリア北部で暴動が発生した。暴動は18日までに14州に拡大し、政府は暴動により多数が死亡したと発表したが正確な死者数は公表していない。

　ナイジェリア赤十字社は、19日に、暴動による避難民は2万5000人に達したとの推定を明らかにした。
　ナイジェリアの有力な人権団体「Civil Rights Congress（人権会議）」は、20日に、暴動による死者は200人以上に達したもようだとの推計を明らかにした。
　ナイジェリア赤十字社によると、負傷者は410人程度にのぼっている。病院で手当てを受けている負傷者らは、「なたで斬りつけられた」「こん棒で殴られた」などと、被害の状況を語っている。

【ＬＩＮＫ】